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旅立ち
ーー黒崎ユウーー
少しの荷物をカバンにつめ
監守の人へお礼をいい
俺は、塀の外へ出た
俺は、空を見上げ
おもいっきり息をすいこんだ
桜の花びらが綺麗に舞っていた
太陽の光が眩しく目を細め…それを見ていた
「お兄ちゃん…」
声がしたほうへ顔をむけた
そこには親友の克哉と
少し大人の女性になったさやかが立っていた
さやかは、俺の胸に飛び込んできた
かみしめるようにさやかを抱きしめ
声を出し…泣いた
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