心の光

親友

正直、皆俺が、施設だと言うと

同情やあわれみの目で見てくる

自分自身

親がいないことで

寂しい思いをしたことは、全くない

友達も沢山いるし

みんなよくしてくれる

この家もそうだ

｢おばちゃん、おかわり｣

空になったお碗を渡す

｢ほんと、克也は、豚汁が好きよね｣

やれやれといった感じで
豚汁をつぐ

｢おばちゃんの作る豚汁が世界で一番おいしいよ｣

なみなみについだお碗をテーブルにおいて

｢そう言ってくれると
嬉しいわ！まだたくさんあるから食べてね｣