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いつも冗談ばかり言っている克哉から
こんな言葉を聞くと涙が溢れてきた
克哉はそれに気付かないふりをして
さやかの方へ歩いていった
…生きてて良かった
俺のことを思ってくれる人間がここに2人もいる
さやかと克哉は水切りをして遊んでいる
そんな光景を見ていると
鼻水と涙で顔がグシャグシャになった
さやかに克哉が話しをしている
「へたくそ、こうやって投げるんだ」
石は3回飛び跳ねた
顔を手で拭い俺は、2人のそばに駆け寄った
「3回ぐらいで、威張るな」
石を投げた…
ピョン、ピョン、ピョン、ピョン、ピョン
5回とんだ
2人は、ムキになり
次々に石を投げ出した
子供のころ3人でよくこうして遊んだことを思い出した
結局、夕方まで水切りをして
叔母の家に帰った
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