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「おじゃまします」
俺は、脱いだ靴を綺麗にならべた
振り返ると叔母が立っていた
「ユウ、大変だったでしょ…
もっと顔をみせて」
両手で俺の頬のあたりをさわり…泣きだした
そのまま俺を抱きしめ
小さな声で言った
「生きてて良かった…」
俺は、熱いものが込み上げてきた
「叔母さん…
……ありがとう…」
心から感謝の言葉を言った
すると克哉がリビングの方から顔出して俺達に言う
「もう、おばちゃん、そーゆー湿っぽいのいいから
ご飯、ご飯、腹ペコで死にそうだー」
叔母は、俺をはなし
「はい、はい」
涙をふきながら言う
「ユウもあの子みたいに
図々しくしていいのよ」
そう言うと叔母と2人で笑った
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