2人が本棚に入れています
本棚に追加
飯を食い終わって
相澤に言われたのは
「お前最悪。」
何故ならラーメンを残したから。
その日、お昼が遅かった自分はラーメンを半分ほど残したところで腹が苦しくなった。
それに対して相澤が幻滅した表情付きで俺にそんなことを言ってきた。
「だって食えねーんだもん。」
マグカップに注いだ麦茶を飲みながら反論。
寮母さんには悪いが本当に腹が限界だ。
「あ、ちょっといいかな?」
寮母さんとは別に管理人さんがいて、その人が食堂に入ってきた。
その人の言葉に手を止めて振り向く。
「明日からみんな寮からいなくなるから、閉鎖することになったから。」
管理人さんの言葉に耳を疑った。
「え?どういうことですか?」
「加藤さんと相澤さんは遠征でしょ?あと、安達さんも帰るから、閉鎖にしますね。」
まさかの反論の余地無し。
しかも、この人達相澤が部活に行ってないこと知ってるはずだろうが。
―――大人の事情か。
最初のコメントを投稿しよう!