episode 1

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反論したいのを抑えて、 ただ頷いた。 さっさと食器を片づけ、食堂を出る。 階段を上りながら相澤に尋ねた。 「お前どうすんの?」 「婆ちゃん家か帰るかするわ。」 「ふぅん。」 まあ、大人の決めたことに俺ら、子どもが反論出来るはずもなく、 そうする以外の選択肢がないのもまた然りである。 「あー、遠征か。」 「うん?」 「また怒られてくるんだろうな、って思いましてな。」 「ははっ――」 相澤が笑う。 「まあ、頑張りたまえ。」 ―――その口から出たその言葉が 他人を応援していく言葉で 自分には関係ないと、 突っぱねられた感がありすぎて 「――おうっ」 返事をするのに躓いた。
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