episode 1

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「まあ、頑張ってくるわ。」 そう言って立ち上がる。 いつも名残惜しさを感じながら、 俺は相澤の部屋を立ち去る。 「んじゃ、」 「じゃあな。」 言葉の後に バタンと、ドアが閉まる。 壁によりかかって、大きく溜息。 虚しさが体を纏う。 いつからこんな風になったんだろう。 どこから間違ったんだろう。 最近、そう思うようになってきた。 止まらない負の連鎖が時計の秒針の如く進む。 僅かながらも、しっかりと確実に。 もう、 取り返しはつかないのだろうか。
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