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「まあ、頑張ってくるわ。」
そう言って立ち上がる。
いつも名残惜しさを感じながら、
俺は相澤の部屋を立ち去る。
「んじゃ、」
「じゃあな。」
言葉の後に
バタンと、ドアが閉まる。
壁によりかかって、大きく溜息。
虚しさが体を纏う。
いつからこんな風になったんだろう。
どこから間違ったんだろう。
最近、そう思うようになってきた。
止まらない負の連鎖が時計の秒針の如く進む。
僅かながらも、しっかりと確実に。
もう、
取り返しはつかないのだろうか。
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