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木村美喜―――
相澤廉の元カノ。
別れた噂もたたないまま、
相澤廉は違う女――――とどのつまり、薫先輩と噂がたった。
同じ寮生である俺は何故か質問責め。
直接アイツに聞けよ。とか思いながら、
知らないです。
わかんないです、の一点張りでなんとか、毎日を過ごしている。
実際、俺だって知らない。
俺だって知りたい。
俺だって気にくわない。
相澤に当たりたいけど、それもなんか悔しくて、ただふてくされてる。
「あ、」
「あ、」
美喜と廊下で鉢合わせる。
「ねぇ、廉てさ、薫先輩と付き合ってるの？」
いきなりストレートに質問してきたな…
「うーん、そうみたいだよ。」
「そうなんだー、今日ね、来たんだよね、こっちのクラスに。」
「は？アイツが？」
「うん、薫先輩と一緒に。」
――――最悪。
相澤と薫先輩の名前を一緒に聞くと嫌になる。
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