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「…おかえり。」
「あ、ただいま。」
昼休みの間ずっと、机に突っ伏していた自分
友達いないのかって自分でも突っ込みたくなったけど
今日はそんな気分じゃなかった。
「今日も薫先輩お前の部屋行くの?」
「さあ?」
―――さあ?って…
「じゃあさ、話。聞かして。」
俺の知らない事情。
相澤が話すのを待っているのが、
本当の友情とか、絆とかなんだろうけど
自分は駄目な奴だから、聞かない事は出来ない。
むしろ、本当のことを知りたい。
だから、聞く。
「あぁ、わかった。まぁ、お前にはちゃんと、話すつもりだったから。」
――――本当かよ。
相澤の言葉も半信半疑な訳だが、
「わかった。夜行く。」
そう答えるしかない。
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