不良に間違われる斎藤君

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保育園に通っていたころ。 同じクラスの女の子が落としたハンカチを拾ってあげたら、(断末魔のような)悲鳴をあげて逃げられた。 小学3年生、道端で車にひかれて死んでいた猫を埋めてあげようと近づいたら、俺が殴り殺したみたいになって、一時近所で騒がれた。 ニュースにもなったらしい。 中学2年生、修学旅行でグループと離れて迷子になったとき、地元の人に尋ねようと声をかけたら、「お金持ってませんから!!」とダッシュで逃げられた。 掲示板に地図を見つけて、帰ることはできた。 が、着いたのが零時過ぎで、喧嘩、または夜遊びでは?と教師に疑われる。 迷ってたと言えば(怯えた顔で)「わかったから!わかったから殴らないで!」と言われた。 ここまで聞けばどんだけ不幸なのかわかるだろう。 いや、たっぱもあるし目つき悪いし、不良に見えるのもしかたないといえばしかたない でも、一番イヤだったのは不良に絡まれることだ。
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