不良に間違われる斎藤君

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パンフレットを読むと、なかなか良さそうな高校だった。 寮は二人部屋、食事は食堂でとることができ、メニューがすごい。 風呂は、大浴場と部屋にユニットバスがある。 部屋に家電は揃ってるし、寮の内装が載っていたが、どこの高級ホテルだと思うくらいの豪華さ。 校舎も建て替えてそう経ってないらしく、めっちゃきれい。 そしてデカい。 何より、特待生制度があった。 俺は姉と二人暮らしで、姉の働いたお金で生活しているから、この制度はありがたい。 しかも、特待生は授業料無料。食事代無料という美味しい特典があった。 学年一位をキープする事が条件だが。 「わかった。ここにする。」 俺は知らなかった。 「OK。わかったわ。」 この学園の風習が、これから俺にどんな影響を与えるのか。 「んじゃ、高校デビューといきますか!!」 そして、これから姉に遊ばれることを。 「おいぃぃぃぃい!!なに安全ピン出してんのっ!?」 「え?ピアス開けるに決まってんじゃない」 「決まってないぃぃぃぃい!!」 「うるさい」 ブスッ 「ぎゃあぁぁぁぁあ!!冷やさずに開けるな馬鹿っ!!」 「だって、五月蠅いんだもん」 ブスッ 「なにまた開けてんのっ!?つか消毒したかっ!?その安全ピン!」 「したしたー そこまで非道くないわよー はいもういっちょー!!」 ブスッ 「痛゛あ゛ぁぁぁぁぁぁ!!」 ※ピアスをこんな風に開けてはいけません。
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