13人が本棚に入れています
本棚に追加
右肩を叩かれ、現実に戻る
振り返ると皿洗いの男の子
「あ、ども」
名前‥わかんないや…
「ども…」
初めてまじまじと彼を見た
学ラン姿に大きなエナメルバッグ
180はありそうな身長
長めの前髪に隠れたクリクリの瞳
少し尖り気味の薄い唇
「神楽さん?」
「え?あ、はい…」
「よく此処にはくるの?」
私の隣に立ち、適当な本を取り出し目を落とす彼
「いや、初めてきた‥」
「ふーん」
自分で聞いた癖に興味なさげは返事をして、彼はそのまま静かになった
最初のコメントを投稿しよう!