廃棄物

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あのゴミ回収車はある程度回収か終わると県ごとにある専用の駐車場まで自動で戻って来る。 なので、駐車場には県内の回収車がすべて集まってくる。 だが、それでも5台ほどしかない。 「おはようございます。」 すると、ここで一緒に働いている後輩が声をかけてきた。 若い青年。 このニ人以外にはここに人がいない。 ほとんどの人は回収車が導入された途端にやめさせられた。 残っているのは仕事がよくできたこのニ人だけだ。 「おはよう。じゃ、点検始めるか。」 この車の点検は簡単だ。 色々な種類のゴミを回収の前に落として、それを回収するのか確かめる。 もし反応しなかった場合には、それがゴミとして認識されていないと言うことだ。 その場合には国から回収車一台につき一つ支給されたタッチパネルに声を出して登録する。 例えば、「スチール缶はゴミ。」と言いながら目の前にスチール缶を置くと回収車がそれを記憶して回収する。 すると、次からはスチール缶はゴミだと認識して街中でも回収できるようになる。
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