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…眩しい。
目を開くと、丁度視線に入った窓から朝日がさしていた。
ここは?
起き上がろうとしたが、体が動かない。
辛うじて首が持ち上がっただけだ。
「…そうだった、皆で泊まったんだ。」
首を回して辺りを見ると、右腕にナギ、左腕にナミが抱きついている。
お腹の上を枕にベルが熟睡し、ルシファーは子猫に変身して胸の上で丸くなっている。
ああ、帰ってきたんだな。
みんなを見て、帰って来れたんだと実感が沸いた。
昨日、俺はようやくこのガイアに帰還出来た。
道標となったのは、キクちゃんが持っていた俺の羽。
ドカイナ村のキクちゃんの元に転移した俺に気付き、皆も天界からやってきた。
感謝祭の真っ最中だった村は、俺達の出現に盛り上がり、真夜中までドンチャン騒ぎが続いた。
ボタンさんの勧めにより、俺達はキクちゃんの家に泊まらせてもらったのだ。
「お兄さ~ん、起きた~?」
声と共に、ドアがノックされた。
「ああ、起きてるよ。」
ドアが開き、すっかり美少女に成長したキクちゃんが入ってきた。
「うわ、凄い状況ね。…きゃっ、最高神様!?」
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