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「キクちゃん、起こしに来てくれたのかな?」
雑魚寝していたかみっちに驚き、フリーズしているキクちゃんに聞く。
「ご飯の用意が出来たから呼びに来たんですけど、神様や天使様のお口に合うかどうか…」
「せっかくのおもてなし、受けるのが礼儀と言うものじゃて。」
「有り難くいただきます。」
即答するかみっちにルシファー。
俺達はリビングに移動した。
しかし、元は親子3人が暮らしていた家。
リビングはそんなに広い訳じゃない。
そこにキクちゃん親子に俺達6人の大所帯。
当然全員は座れない。
「このままじゃ狭いな。ボタンさん、広くして良いですか?」
「えっ?広くですか?」
いきなり聞かれ、戸惑うボタンさん。
「ええ、こんな感じです。」
指をパチンと鳴らし、空間属性の魔法でリビングを広くする。
「ど、どうなって…」
「もしかして、空間魔法?」
呆然とするボタンさん。キクちゃんは驚きながらも、俺が使った魔法を言い当てた。
「空間魔法!…神様ですもんね。」
ボタンさんは、俺なら何でもありだと開き直ったようだ。
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