俺はカエル

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思考内容」が多少脱線したが、レディーウルフは今回の作戦ではステルスヘリ内で一時的に俺専属のオペレーターをしてもらっていた。 ゲロッコ砲のチャージのタイミング等を指示されていなければ、あそこまでファイナルファイヤーを翻弄するのは無理だった。 ステルスヘリの中でいつものように俺とレディーウルフは雑談する。 「しかし、計算上問題ないと解っていても胸がヒヤヒヤしたぞ」 「あの見た目で高性能の防御力を信じろと言われても無理ですよ」 開発者代表であるDr.ラキアの説明によると、カエルスーツの防御性は机上計算ではあるがミサイル6発同時爆発にギリギリで耐えられる物だとか。 人が装備できるサイズと重量でここまでの性能は素人目からしても凄まじいものだと思う。 「そうだな。防御性能は証明されたが、見た目は要改善だな」 「実用性重視のシンプルな形が想像よりも格好良い場合もあるので是非そちらの方面に移行して欲しいです」 「丁寧に言っているが、Dr.ラキアの美的センスを否定しているな。……私も同意だが」 死後に認められたピカソやゴッホのような未来もあるかもしれないが、少なくとも俺が生きている間にそんな光景を見る事はできないと思う。 見れたとしても悪夢だとか言って現実を受け入れない可能性もある。悪夢を見る方がDr.ラキアの美的センスが認められる未来よりも遥かに高確率だな。 そんな雑談をしていたら本部に着いたようだ。
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