心頭滅却しても熱い

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「その時に凄まじい負荷が掛かる、まあ人間と言う存在から神に近付くのだ仕方あるまい。」 「神に近付くためにみんなあんな痛みに耐えたの?」 「いや、ほとんど貴様ほどではあるまい。」 「なぜ?」 「肉体は精神に精神は魂に密接でな、生前に何かを悟ったものや、武などで新たな境地にたどり着いた者は魂が昇華する、故に神層界に入り昇華の痛みは有るが少しは減るだろう。」 「じゃあ門の前にいた人は?」 「生前に魂の昇華に成功した者か、門の前に住む神によって修練を積み多少なりとも魂の昇華に成功した者だろうな。」 「…オレが門を通る前に緑髪の男が通るのかと聞いて来たのは。」 「修練を積まず行こうとするバカを心配して止めたかったのだろうな。」 メッチャ良い人だったよ。 「ちなみに魂の昇華に成功すると髪の色が変化する場合が有る、ワシも白髪が混じっておるが紫だろ。」 「うん、あの…オレの髪はどうなってる?」 老人から手鏡を渡され見ると。 「ナヌゥイ!」 オレの髪は白っぽい銀になっていた。 「良かったな、これで白髪が目立たんぞ。」 「チクショウ。」 手鏡を思わず投げた後。 「………ちなみに、魂の昇華に失敗したら?」 老人は真剣な顔をして。 「魂が耐えきれず破裂、コレはまだ良い、かき集めれば転生が何とか出来るかもしれんからな。」
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