心頭滅却しても熱い

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「ワシが色々と彷徨いている時に溜め込んだ物だ。」 銀爺は何か探すようにガサゴソとすること数分。 「ようやく見つかった、ほれ。」 銀爺は野球ボールほどの金属の塊を投げ渡した、迅が少し慌てながらも受け取り。 「これは?」 「神器だ。」 「コレが!?」 神器と言えばグングニルや草薙の剣のような物を思い浮かべるため少なからずショックを受けた。 「何を勘違いしている、正確には神器の元だ。」 「どういうこと?」 「新しく神人になった者などに配られる物でな、持ち主に合った形になる。」 「つまりコレはオレが貰っても問題ないと。」 「うむ、中央に行けば貰えるが手続きが長いからな、昔見つけたのをお前にくれてやる。」 迅が頷いた時、神器の元が突然形を換え始めた。 「うわぁあ!」 「落ち着け、読み取りが終わったからお前に合った形に変化しとるだけだ。」 迅は銀爺の説明で少し落ち着きを取り戻しグニョグニョと変化する神器を見守る。 「…なんか…ポケットに入るモンスターの変身する紫物質を思い出すな。」
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