心頭滅却しても熱い

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迅のネーミングセンスにガッカリしたのか少し呆れ顔の銀爺は今度は床をさすりだした。 「今度は何探してるの? はっ!まさか銀爺は床にはあはあする趣味が!?」 「有るわけ無かろう!!」 頭に良く響く拳骨を頂いたので頭をさすりながら黙っていると。 「あったぞ。」 銀爺は床の一部を持ち上げ、その下の階段を指差した。 「この下だ。」 銀爺に連れられついて行くと。 「いやいや、おかしいでしょコレ。」 柔道や空手の道場のように床が一面畳張りの広い空間。 「神層界では一家に一空間は有る。」 「……流石神層界、半端じゃ無いな。」 銀爺が道場の中心で迅の方を向き。 「迅、かかってきなさい。」 「え?なんで?」 「鍛えてやる、その為にお前の実力が知りたい。」 挑発的に指をクイックイッとしてくる。 「…怪我すんなよ、銀爺!」 迅は不良相手にやってきた喧嘩術で銀爺に向かった。
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