1,家の距離と心の距離

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──ピンポーン… ハーイ!という声がして、ドアが開く。 「おはよー、優くん!」 「おはようございます。」 出てきたのは、秋夜のお母さん。 いつも出てくるのはお母さんで、秋夜は絶対出てこない。 「いつもごめんねぇ…」 「大丈夫ですよ。」 なぜかって? 「んふふ…スゥー…」 寝ているから。 こいつを起こして学校に連れて行くのが、俺の役目だ。 俺が起こすまで、絶対にこいつは起きない。いつになったら、自分で起きるようになるんだ。 はぁ… 「秋夜ー、おきろー」 ペチペチとほっぺを叩くが、全く反応なし。 まぁ、これで起きたら苦労はない。 いつもの…やろうか。
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