TAKE 1

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二人そろって家を出ると、学園まで歩く 三鏡学園までは、自宅からだいたい徒歩10分 リーズナブルな距離だ ちなみに、なんで俺が咲希ねえと登校しているのかというと、三鏡学園と三鏡大学はほぼ隣同士だからだ 学園の前まで着くと、咲希ねえとは軽く手を振りながら別れ、俺は教室に向かった 「今日も美人なお姉さまとご登校か?いい身分だな、涼司」 教室に入ると真っ先に声をかけてきた奴らがいた 「ギャグは顔だけにしとけよ裕介」 「俺の顔がギャグなのは既に共通認識なのか!?」 この騒がしい奴は大島裕介。入学当時から妙に馬があい、今に至っている 「何頭が悪そうな話してんの?ま、裕介が頭悪いのは周知の事実だけど。おはよ、涼司」 「おう、おはよ」 何気に酷いことを言って裕介をへこませているこの女子は、木崎 光。 裕介と同様に入学当時からの友人だ。髪をポニーテールにして、健康的に日焼けしている 「今日の特撰のクラス発表、早くなって一時間目だって」 落ち込む裕介は放っておいて光が話しかけてきた 「うげっ、マジか…」 俺は自分が苦い顔をしているのを自覚した
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