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二人そろって家を出ると、学園まで歩く
三鏡学園までは、自宅からだいたい徒歩10分
リーズナブルな距離だ
ちなみに、なんで俺が咲希ねえと登校しているのかというと、三鏡学園と三鏡大学はほぼ隣同士だからだ
学園の前まで着くと、咲希ねえとは軽く手を振りながら別れ、俺は教室に向かった
「今日も美人なお姉さまとご登校か?いい身分だな、涼司」
教室に入ると真っ先に声をかけてきた奴らがいた
「ギャグは顔だけにしとけよ裕介」
「俺の顔がギャグなのは既に共通認識なのか!?」
この騒がしい奴は大島裕介。入学当時から妙に馬があい、今に至っている
「何頭が悪そうな話してんの?ま、裕介が頭悪いのは周知の事実だけど。おはよ、涼司」
「おう、おはよ」
何気に酷いことを言って裕介をへこませているこの女子は、木崎 光。
裕介と同様に入学当時からの友人だ。髪をポニーテールにして、健康的に日焼けしている
「今日の特撰のクラス発表、早くなって一時間目だって」
落ち込む裕介は放っておいて光が話しかけてきた
「うげっ、マジか…」
俺は自分が苦い顔をしているのを自覚した
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