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「はむはむはみはみかぷかぷ、じゅるるるる」
兄貴の寝汗が染み込んだ紫色の枕を堪能して、今度はぎゅうっと抱きしめる。
枕を兄貴に置き換えて、妄想して。
兄貴のこと私はこんなに好きなんだよ。
だから愛して愛して愛してよ。
兄貴が隠してるいやらしい本も焼いたりしないから兄貴に女の友達が居ても妬いたりしないから。
「だあかぁらぁ……っ」
……というようなアプローチをだいぶ昔からしているのだが、兄貴はあまり真面目に接してはくれない。
やはり兄妹だからか、恋愛対象にはないのか。
一度無理矢理押し倒して見たが腹を蹴飛ばされて私が悶絶するだけで終わったこともある。
それでも諦めない。
私が好きなのは生涯、兄貴だけなんだから。
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