ジニ鉄

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鉄次郎は小さく舌打ちして手元の資料へ視線をうつす。ジーニアスは何の資料かなんて知らない。むかむかしながら鉄次郎を見つめていると、ふいにあるものが苛立ちの中へ混じった。 若いジーニアスには仕方ないとも言える衝動、所謂性欲 「鉄次郎」 「……なんだ、俺っち今忙しい」 先ほど無視されたからか、可成の間をあけて鉄次郎が言葉を返す。資料を捲る指先にむらむらした。一ヶ月も放り出されていたのだから、二人きりでそういった邪な感情が芽生えても不思議ではない。 「勃った、ヤらせろ」 「意味分かんねーから、これでも使って大人しくしてろ」 鉄次郎が近くにあったティッシュの箱を引っ掴んで、ジーニアス目がけて投げてくる。箱はジーニアスの肩にあたって落ちた。だが、この程度の反応は予想の範囲内だ。 さっさと元の作業へと戻ってしまった鉄次郎に近づき、後ろから抱きついて体重をかける。鉄次郎が顔を顰めて小さくうめき声をあげた。 「ヤりてー、凄いヤりてーんだって、おい」 「気分じゃねぇってんだよ」 「あんた何時もそうだろうが、もう俺の剣は早く抜かれたくてしょうがねぇんだ」 「下ネタ言うな、早く退けよ俺っちが潰れるだろ」 じたばた暴れる鉄次郎をそのまま押しつぶして、ジーニアスはその手にあった資料を奪い取る。ばさばさと床に落ちていく資料を鉄次郎は呆れた顔で眺めた ―――――――気分?そんなの気にしてられない!! ((だってお前の気分でヤってたらずっとできねーだろ!)) ((少しくらい愛する権利くれてもいいだろうが)) **************** 後書き 口調分からない\(^O^)/ 本当は鉄次郎さんもちゃんと好きなんですが、「面倒くさい」「言わなくても分かってほしい」「てゆうか面倒くさい」な感じです
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