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ピンポーン、とインターフォンが鳴ったから玄関まで向かうと、開けたドアの向こうで想像通りの表情を浮かべた2人がそこにいた。
無表情な方が如月悠希。
仏頂面の方が村野和人。
折角のイケメンが台無しだよ。
いらっしゃい、と笑って出迎えたのに、にこりとも笑わないこいつらは俺に喧嘩を売ってるのか。
もう慣れてるからいいんだけど、地味に傷付く。
「やっぱり時間に正確だな、二人とも」
「お前が無頓着過ぎるんだよ」
「どうもすみませんね」
まあ、上がれよ、って俺が言う前にズカズカ上がって来た2人は意外と遠慮がないと言うか容赦ないだけと言うか。
俺の部屋を見渡して、相変わらず生活感ないよね、って悠希に言われた。
片付いてるって言って欲しいものだね。
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