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今さらこの狭い空間に二人なんだという事実に緊張感が増してきた
そっとおーちゃんを盗み見てもおーちゃんは変わらない様子
慣れてるのかな、なんてチクリと胸が痛んだ
この密室でなにか素敵なことが起こるなんてこともなく、7階についたエレベーターは静かに開く
「はい」
「あ、ありがと！」
当然のことのように開くボタンを押すおーちゃんになるべく明るくお礼を言って降りた
「こっち」
先を歩くおーちゃんの背中はやけに大きくてドキドキが耳に響いて痛い
「どうぞ。汚いけど」
「はい！お邪魔致します！」
あっという間に鍵を開けたおーちゃん
もたついてはいけないと、ペコリと礼をして玄関に足を踏み入れた
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