第十九章 夏のイベント。それは恋

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「それからは僕が転校するまで、ずっとサッカーして遊んでたね」 「あははっ、そんな事もあったなー...懐かしい」 「僕ね、あの時に透と出会えて良かった。千里君とも仲良くなれたし、その後も友達が増えたよ」 「え、俺何もしてないけど?」 「ううん、あの時に声を掛けて貰えなかったらきっと今の僕はいないし...ありがとう透」 「馨...俺こそ仲良くしてくれてありがとう。これからもよろしくな?」 「うん、こちらこそ... あのね...僕透の事好きだよ」 「俺も好きだ!ずっと友達でいような」 そうじゃないんだけどなぁ… でもきっと…これで良いんだよな。 大事な僕の友達だから…… きっと、透には素敵な人が現れるから、 僕は諦めるよ... 初恋って...苦しいんだ... でも...苦しいだけじゃない... 「馨?どうかしたか?」 「ううん、何でもないよ!それより夕ご飯食べに行く?」 「おう!行こう行こう!」 透に恋をしていた自分の事好きだし、幸せだよ。 .
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