1章 最愛の人

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思えば明日はアイツの誕生日 おそらく東京で元気にしているだろうアイツは、今年は地元にまだ帰ってこない ぶっちゃけ帰ってきたとこで俺は会わないのだけど というか会えない なんせ東京の高校とこっちの高校の規則はまるで違うから しかもなおさらアイツはアイドルなんて洒落になんねぇ職業までこなしているし… そんなもんで"ソイツ"とは中学3年の夏以来会っていない 正直、 今すぐ会いたくてたまらない もしあの頃に戻れるなら… 思い出にふけって要るとき、部屋を2回ノックされ、っはーいと軽く返事をすると母が入ってきた 『あら、起きてたの』 『まぁさっきね』 『そう。…これ届いてるんだけど』 そういって母が渡してきたのは一通の便箋 『差出人ないから誰からか分かんないけど…』 と一言添えて母は階段を降りて行った 俺にとっては見覚えのある字 綺麗で細くて繊細な文字 もしかしたら…もしかしたら……! と淡い期待を持って便箋を開けてみた するとそこには3枚の手紙が 慌てて3枚目の最後の文を読むと 》》 俺の予想はやはり当たっていた
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