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「書物は真面目に読めるというのに、まだ直らないのか。」
「はい。じゃじゃ馬なところは一行に…」
主は軽く咳払いをした。
「となれば、直すのも時間の問題。ここは1つ表にでも出してみようか。」
「ええ?!姫様を、ですか!?」
「そうだが。」
と主は平然と答えた。
紗は驚いた。例の姫君は14歳で、表に出るには若すぎる。
しかし、兄の主は面白そうに物を言っていなかったか?
まるで、何かを企んでいるように。
紗はそれが気が気でなかった。
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