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「それより、いい加減自己紹介なり、今後のことを話したらどうですか」
そうため息をつきながらナースさんは言ってきた
「……ああ!!そうでしたね、すっかり忘れていましたよ」
病人女性は明るく笑いながらそう言った
「全く、しっかりしてくださいよ」
「元々はセラフィムちゃんが私で遊ぶからいけないんですけどね」
「なんですか、何か文句がお有りですか?」ギロッ
「そりゃ有りますよー」
「なんで有るんですか!いつもいつも、貴女が話を脱線させてるから話が進まないんですよ!」
トラと良い勝負が出来そうな目付きに対して、軽い感じで文句を言う病人女性
「いや、美女同士の喧嘩はとても目の保養になるので私としてはとても嬉しいのですが、とりあえず身分と名前を言いませんか?どうやら貴女達は普通の人では無さそうですし」
このままじゃ一向に話が進みませんし
「それもそうですね。ですがその前にその話かたやめてもらえませんか?」
病人女性はそう言いながらこっちを見てそんなことを言ってきた
「?‥‥‥なんですか、突然?これは昔からこんなしゃべり方なんですよ」
「いや、そんな嘘言う必要ありませんから。だって貴方、エセ紳士の雰囲気がぷんぷんしますし、何より敬語が外れるときが良く有ります」
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