†プロローグ†

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「…っ、はぁ、はぁ、はぁ」 目を覚ますと、いつもの白い天井が目に入って、ほっと息を吐き出す。 …刀が振り下ろされる所で目覚める。繰り返し見るいつもの夢。 「…嘘つき」 呟いた声は空気を震わせて、シン…と静まった室内に、思ったよりも響いた。 迎えにくると言った彼は、未だに迎えになど来ない…。 はぁ、と息をはいてベッドから立ち上がると同時に立ち眩みが起こりベッドに片手をついて体重を支えた。 あの夢を見た後は、決まって具合が悪くなる。      
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