†交流試合†

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「……ふざけないでっ!!私が気に入らないなら、傷つけるなら私だけにしてよ?周りを巻き込まないで!!」 ……怒鳴り散らす私を見下ろして、クスクスと穏やかにわらう人物は私の言葉に首を傾げた。 「変な事を言うね?……僕がいつ君を傷つけたいと言ったんだい?……僕は、手に入れたいだけだよ?君を……。」 「周りを巻き込まないでって言ってんのよ、私は!!こんな騒ぎを起こして。」 「………君が悪いんだよ。朔夜。」 「どう言う事……。」 ………今まで笑っていた人物が、表情を消した。 「……君の髪が黒くなるように、呪いを君にかけた。」 「なん、ですって……?」 ………あまりの、驚きで… 声を失った。 この黒髪が、呪いによるものなら… 今まの私の生活は、一体…。 「……君を孤立させるつもりだった。……僕の手のひらに落ちてくるはずだった。 ……なのに君は、君の周りには僕意外のものが溢れ過ぎている。……君は、僕だけのものでいればいいのに!!」 ……そう言った彼の顔は、狂気で歪んでいた。 「っ……、ふざけないで!!」    
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