†思う力†

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そう青年が怒鳴った瞬間、少女の小さな唇が知らない男の名前を紡いだ。 「…っ。傑さん…っ!!」 少女は、青年の腕をすり抜けると… 焦ったように、顔色を変えて校舎の方に走って行ってしまった。 …ちゃんと話したかったが、゛脳震盪゛とゆう言葉に、少なからずショックを受けていた俺は… 足がすくんでしまって追いかけられなかった。 ……今の俺には、追いかける資格もない。 自分の事しか見えていなかった。 俺の中の世界には、いつだって俺と姫がいたのに。焦って、人としてやってはいけない事をした。 …彼女が姫なら。もう、愛想をつかしてしまった事だろう。 それを当然だと自分を叱る自分と… どうか見捨てないで欲しいと懇願する自分… …何故、俺は大切なモノを壊してしまうのだろう。        

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