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-蓮SIED-
合図と共に流依のテストが始まった。
ガヤガヤと騒がしいその中心を、俺は遠くから見守る。
空「随分と目を掛けてやってるみたいだな」
蓮「……空牙さん」
ニマッと優しく微笑まれ、自分にあまり向けられないような視線に慣れず少し躊躇う。
海鈴さん達は、流依の近くで実力は見極めてるようだ。
諒さんなんかは今にも喧嘩したそうに目を輝かせている。
隣にいる空牙さんも上機嫌にそちらを見つめる。
戦いは流依が優勢だ。
空「いい素質だな、センスもある。あれは伸びるな」
どうやら、合格みたいだな。
蓮「ありがとうございます」
空「ん?」
またそうやってとぼけて
蓮「……幹部の皆さんに、わざと伝えないでいてくれたんスよね」
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