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?「…ぇ…………てっ!!」 ?「……き……っ……ん……!」 ?「蓮おーきーろーっ!」 蓮「…………んー……………」 ?「って!また寝るな!」 ―――――ベシッ 蓮「いた……っ」 ?「あっ、やっと起きた?おはよう蓮」 そう言って爽やかに笑うのは 神崎 流衣-シンザキ ルイ- 周りにいた生徒たちも、ふと立ち止まってしまう程の笑顔。 此処は御曹司が集まる私立桜崎学園中等部 大事な跡取りに万が一がないようにと、つくられたこの学園だが、蓋を開けてみると性の対象が異性になってしまっただけ、というなんとも歪んだもの。 ただ、やはり女性よりは子供できることがない面に関して安心なのか、今でも多くの御曹司達が通う完全寮生男子校なのである。 簡単に言ってしまうと、思春期故に起きてしまった同性愛が大人の事情により放置させてしまっている、という訳だ。 学生同士で出来た縁や出会いを使い、親達もコネを広げている。 そのため、出来る友情はどこか薄っぺらく味気ないものばかり。 このままでいいのだろうか。 俺は東条 蓮-トウジョウ レン- この桜崎学園の生徒で中学2年。 基本的には寝てる。少し喧嘩勝りな一般男子生徒と自負している。 そんな俺が、風紀委員を作り 学園の風紀と秩序を守るまでの物語である。
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