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起きた
窓から漏れている気持ちの良い日差しに当てられ、それが顔面を直撃し強制的に夢の世界からログアウト
ちなみに夢は、指パッチンで爆発を起し、いたるところを爆破していた。ものすごく大佐だった
上半身だけ起き上がり、眠気眼で周りを見渡す。昨日通り豪華で目がチカチカする部屋だった
「………」
昨日。そう、昨日だ
よく考えてみれば、前世での俺からは考えられない行動ばかりだった
なに?あの笑い方。なに?あの中二病発言。なに?あの好戦的な姿勢
一旦落ち着こう。でなければ今にも指パッチンの指の力だけでここら一帯を焼け野原にしそうだ。………もちろん比喩だが、いまじゃ本当に出来そうだから怖いな
「よし!今日からはまた面倒くさいことは極力回避!これ一番!」
さて、気合を入れ直したことでさっさと食堂とやらに行こうかーーー
「………」←ドアをあけ、固まっているメイドさん
「………」←独り言を大声で言った強面。というか俺
「………」←気まずそうに目を右往左往するメイドさん
「………」←恥ずかしいところを見られた強面。というか俺
なんか、もう………死にたいです
ーーーーーーーーーーーー
「こ、ここが食堂になりますので……それでは」
食堂につき、そそくさと去っていったメイドさん。あぁ、その気遣いが逆に心を傷つけることもあるんですよメイドさん
まるで、心を使徒に踏み荒らされた某ツンデレの如く憔悴しきった感じで食堂の扉を開く
やはり昨日通り豪華な食堂に、唯一違うのは人数
食堂にいたのはキールとミールだけだった。それに、壁際に控えているメイドさんたち
「あ、おはようございますクレアさん」
「あぁ、おはようキール」
子供らしい(実際の年齢は知らないが)笑顔を見せて挨拶してきたキールに無難な応答をして席につく
反対側にはミールもいるが、顔を合わせてくれない
そうか、そんなに俺の顔は怖いか。そんなに俺の顔は朝ではなく月9がふさわしいのか
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