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コンコン
「んぁ……?」
「お食事の用意ができましたので、食堂までご一緒に。ご支度を」
「ああ、了解」
どうやら俺は回想に浸っているうちに寝てしまったらしい。起きているときは窓から差していた日が、既に真っ暗になり、綺麗な星空になっていた
そういえばあの元帥はどうしたんだろうか。あの騎士さんが魔法みたいな鎖でがんじがらめにして引きずってたが
まぁ、どうでもいいな
準備といっても所持品は学校帰りのままなので何もすることはない。だからそのまま呼びに来てくれた執事と食堂とやらに向かった
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「食堂クソワロタ」
「おぉ!来てくれたかクレア殿!こっちへ来なさい!」
案内された食堂は、学校の食堂などではなく、想像に想像を重ねた、なんか、もう、あれ、うん。言葉で表現できない、それぐらい広かった
執事に案内されて席につく。超長いテーブルにはフォークやナイフ、さらに空の皿などがある。これから運び込まれてくるのだろう
座っている人数とテーブルの大きさがあっていないと思うのは俺だけじゃないはずだ
「さて、食事の前に自己紹介をしておこうか。私はレプティス王国で国王をやってるゲイル=レプティスだ。そしてこっちが妻の」
「妻のフローラ=レプティスです。この度はお疲れ様でした」
「どうも、クレアです。家名はありません」
王様は、王の間であった時のような堅苦しい挨拶ではなく、フランクな感じで、民衆にも人気が高いだろうと予想できる人柄。見た目は三十代前半の黄色い髪のチョイ悪オヤジ的な
王妃様は、アンチエイジングしてんの?ってぐらいの若々しい容姿。こちらも髪は、金、というよりも黄色のほうがしっくりくる色。あとのほほ~んとしている
そして自己紹介して思った
敬語、無理。昔から敬語を使うと鳥肌が立つという特異体質だったので、それは異世界に来ても健在らしい
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