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「あぁ~食った食った」
豪華な料理が次から次へと出てきて、それを完食するたびに新しい料理が出てきて、という半永久コンボを決められた俺の腹は腹八分目など優に超えていた
そしてティーブレイクタイムを終えて今は自室にもどる途中
「さて、と……迷ったな」
そう、絶賛迷子中だった
いや、この城広すぎんだよ。さっきは執事が案内してくれたけど今は誰もいないし、ついて行ってた時も上がったり下がったり繰り返してたし………この城を作ったやつは死ねばいいと思う
どうしようかね。最良の手は道を聞く事なんだが……なぜ誰もいないし
後で知ったことなのだが、戦争に快勝したため城の警備員どもも食ってや飲んでやの大騒ぎをしていたらしく、この日はほとんど見回りとかいなかったらしい
そんなことは知るわけもないので
「よし、1部屋ずつ見てって空いている部屋があればそこで寝るか」
どうせあまりに余ってるんだろ部屋ぐらい、と思って一番近くの部屋を開けた
「……んだここ」
あけた先はまさに意味不明の極地。豪華絢爛な廊下を歩いていたのにこの部屋を開けるとまさに別世界のように暗く、嫌な雰囲気が漂っていた
「めんどくさい匂いがプンプンするな……おじゃましました」
よし、俺はなにも見てないぞ。部屋の真ん中でまん丸の浮いている水の中に女の子が浮いてなんかいなかった、よし
「これで万事OKだな」
「クスクス、何がOKなんですか?」
チャキ
………あれ?デジャヴュ?
扉を閉め、自己暗示をかけ終えたところで後ろから聞き覚えのある声。さらに見たことのある両刃の剣が首に突きつけられていた
とりあえず、逃げろと身体が警報を鳴らしているので
「散歩してたんだよ」
「クスクス、それは失礼しました」
と、言って剣を収めてくれた騎士さん
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