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とりあえず視界から剣が消えたので一安心
「騎士さんも散歩か?」
「いえ、私はお花をつみにきたところです」
なるほど。話題が途切れたぞ
「あ、まだ自己紹介をしていませんでしたね。私はレプティス王国、王国騎士団【ワルキューレ】の団長をしています、アリエス=フィルツと言います」
「クレアだ。家名はない」
よろしく、と手を握り挨拶。そして今最も重要なことを勇気を出して言ってみた
「俺の部屋、知らない?」
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「ここです」
「お、悪いな」
あれから数分。どうやら俺が迷子になっていた場所から俺の部屋まではどうやらさほど遠くはなかったらしく、すぐについた
「………なんであんたまで入ってくるんだよ」
「あら?女性にエスコートさせておいてそれでさよならだなんて………クレアはモテないタイプですね」
ほっとけ。そんなもん前世からだっつーの。まぁ、聞きたいこともあったしちょうどいいのか
「なぁあんた「アリエスです」……アリエス。お前が縛ってた元帥どうなったんだ?」
なんでこんなことを聞いているのか自分でもわからないが、なぜか気になったので聞いてみた
「安心してください。彼は魔封石の手錠に魔封石でできた堅牢な牢獄につながっています」
魔封石、ねぇ。名前からしてどうせ魔力を練れなくする、とかそんなんだろ
「そっか。それじゃあもう一つ………さっきの部屋の”アレ”はなんだ」
瞬間、部屋の温度が急激に下がり、まわりの調度品がガタガタと揺れ、雰囲気が様変わり。そしてなにより、アリエスがオーラを纏っていた
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