完全犯罪ヤブレター

5/42
前へ
/777ページ
次へ
ーーーーーーーーー 「あぁ、やっと着いた……」 「クレアさんのおかげであっという間でしたね」 「早くてびっくりしました……」 現在、この国で一番有名なギルドの目の前におりますクレアです どでかい看板に筆記体と思われる感じでかっこよく名前が書いてありますが、読めません。なんでだろ、喋れんのに 「それにしても……最近は誘拐が発生してるんですね。通り過ぎる方みんな言ってましたよ」 なるほど、それは俺のことか。いや、もう諦めたけど 「つーかあれだな、お前らいっつも城下町に来てんのか?街のやつらと妙に親しかったが」 さっきのりんごのおばちゃんだってそうだし、ヒソヒソ言っていたやつらも怪しい奴(俺)を見るやいなや通報がどうのこうのと言っていた。それはつまり街のやつらがこいつらを大切に思っている証拠だ 「はい!いつもは護衛を、というかアリエスと一緒なのですか……なんだか今日は部屋にこもりっきりで」 「アリエスお姉ちゃんはすごいんですよ!絡まれても笑顔で対応するんです!」 絡まれても笑顔で対応(切り伏せている)か。随分と楽しんでいるんだな。戦闘狂にはもってこいってか?絡んだ奴らを同情するな 「へー、お姉ちゃんってことはあいつのことを尊敬してんのか」 「はい!私もいつかアリエスお姉ちゃんみたいになりたいです」 キラキラした表情で言ってくるミールには申し訳ないがそれは無理だな。だってアリエスみたいって、それすなわち戦闘狂じゃん。無理無理 「あ、そういえばお前らって歳いくつなんだ?」 キールは子供扱いされると怒るから、きっと合法ショタ。でもミールはきっと歳相応なのだろう 「僕は14です!」 「私は12です!」 ふむ、予想通りだが………14歳で戦場にいたのか。こっちの世界の常識は知らんがちと酷だな
/777ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8820人が本棚に入れています
本棚に追加