完全犯罪ヤブレター

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『………』 瞬間、ギルドの温度が急低下。先程まで土下座していた優男も今では厳しい顔つきになり、ギルドマスターたる風格を匂わせる 「……言っていい冗談と悪い冗談があるんだよ」 半信半疑、しかしいきなり現れたように見える俺に少し動揺し心が揺れている 「冗談?そんなもん言った覚えはないがな。俺が『幻影』でそれが事実だ」 「『幻影』はそんなに口が達者じゃないよ」 チッ、丸め込めると思ったんだがな。こいつ『幻影』と接点あんのか 「お前の知っている『幻影』はとうの昔に死んでんだよ」 「……証拠は?たしかにギルドカードは剥奪しているから持っていないだろうけど、証拠。本物なら姿を変えられるはずだ」 「あぁ、いいだろう」 いかんな、思わずにやけてしまう。人を丸め込むって癖になりそうだ そんな感情を押さえ込みつつ、ローブの中で変身。ローブを脱ぎ去る あ、この変身はどうやら派手な演出は気分次第らしい。それに心の中でこいつになりたいって思えば一瞬だ 「………本物か」 「だから言ってんだろ」 『……………』 ギルドが次は違う意味で固まる。それもそのはず、今俺は、というかギルド員の前には優男改めギルドマスターが二人もいるのだから 「はぁ、それじゃあもういいよ戻って。せっかく本気でやれそうだったのなぁ~。相手が『幻影』じゃこっちが殺されちゃうよ」 「よっ、と。まぁそんなわけで俺は再登録したいわけだ。知らない間に破棄されてたからなギルド登録」 「当たり前でしょ。あんだけの『事件』起こしておいて」 「え、あぁ、まぁな」 おい『幻影』。お前何やったんだよ。国落としだけじゃないのか?つーかむしろそれのせいで剥奪か。納得 「おーい。いつまで固まってんだー。キール、ミール」 いつまでたっても起きないので二人のほっぺをぺちぺちする。やわらけぇ 受付さんも固まってたが、ギルドマスターが起こそうとして肩に触れた瞬間巴投げしてた。ギルドマスター南無南無
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