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ギルドカードをポケットにしまう動作は必然的にミールの頭から手を離すわけで
「ぁっ……」
と、ミールから名残惜しそうな声が漏れるわけなのだよ諸君
が、ここはグッと堪えて心を鬼にせねば明日の朝刊は『強面の男!大胆にも街中で王女を誘拐!?』になること請け合いだ
「それじゃあ今日はもう帰るわ」
「そうかい?本当は戦いたかったのだけど……」
この国には戦闘狂しかいないのか。まったくしょうがない
「よっ」
「きゃっ!」
「え、ちょ!うわ!」
「ふ~完了。よしじゃあ次に行くべ」
「え!?あれいいんですか!?」
キールが何か言っているがキコエナイキコエナイ
そのまま俺らはギルドを出て次なる場所へ
『違うって!誤解だってば!故意で受付ちゃんのお尻に触ったわけじゃないよ!』
『……ではなんで確かめるようにさすったんですか?それにその表情を引き締めてから言ってください』
『え、嘘顔に出てた!?………あ』
『死ね』
『ピギャァァァァァァァァァ!!!』
「ふむ、中々の悲鳴だな」
「………鬼畜過ぎます」
キールが顔を青ざめて何かをつぶやいている
おかしいな、俺はマスターのために受付ちゃんの好感度を上げるためのイベントを起こしただけなのに。
受付ちゃんを掴む→ちょうどマスターの所でお尻から落ちるように投げる→お尻の着地点がマスターの手→合☆体
うむ、完璧すぎる
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