逃走劇の始まり

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さらにもうひとりに電話をかけなければならない 「……あーもしもし?」 「てめぇ嵌めやがったなぁぁぁ!!!」 いきなり大声で電話越しに叫んできたので一気に通話を切る。でも大丈夫。すぐに来るから ~~~♪ ほら来た 「おう、どうした」 「どうしたもこうしたもねぇよ!はぁはぁ……お前どうせまた柚子ちゃんと俺をダシに使っただろ!」 「よくわかったな。そんな君にご褒美をくれてやろう」 「……はぁはぁ、なんだよ」 「今から添付して送る」 そう言って一旦通話を切る。……よし、添付してっと。送信 「さてと、これであいつも納得するだろ」 ひとりごち、重い腰を上げ、視界の悪いグラサンを外しハットと一緒にスクールバックの中へ。新聞は寒そうなおっちゃんがダンボール住まいしていたので布団がわりにあげました ~~~♪ 「お、早いな………もしもし?」 「いつまで逃げればいい?」 「あと一時間ぐらいだな」 「了解した」 「がんばれよ~」 短い通話だったがあいつが素直に従ってくれたので良しとしよう さっきあいつに送ったのは『秘蔵☆柚子たん画像♪』だ。これを上げればうちの高校の大概のやつはいうことを聞く。人間誰しも容姿なんだよ。自分で言ってて悲しくなってきた 「寒くなってきたな………家の前にはきっと違うやつらが待ち構えてるだろうし………どっかで時間潰すか」 今家に帰ってもきっと~~~会やら~~~組みたいなやつらが待ち構えているのが目に見えている。原因は全部俺が作ったのだが、まぁそれはしょうがない。うん 結局、ゲーセンで潰しまくった。なにを潰したのかは、まぁ言うなれば資金調達だ
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