てるてる坊主 てる坊主

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   翌朝の日の出と共に、僧侶は 晴れを願う祈りを捧げ出しました。  食事は わずかな粥だけです。  その粥さえ 口にする暇を惜しんで 祈りに祈り続けました。  自らの命が惜しいからではありません。  恩賞を期待してのことでもありません。  ただただ この国の人たちに 『晴れ』を知ってもらいたいからでした。  
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