心 愛 ~高校2年①

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義信が風呂からあがるまで、本でも見せてもらおうと、本棚の本を選んでいると、今さっき風呂に行ったばかりの義信が帰ってきた。 「カラスの行水だな」 俺は、呆れながら義信に言った。 「部屋に一人で残されても寂しいやろ?」 義信は、腰にタオルを巻きつけた姿で近づいてきた。 「はやく着換えろ」 「仁に貸したからないわ」 「嘘つけ!」 義信から借りた服を着ている俺は、ブカブカのTシャツを着ていた。 ズボンはまったくウエストが違って、掴んでいないと落ちてしまう。 「めんどっ・・・」 義信は下だけ履き、また、俺を脚の間に入れ、抱きしめる形で座った。 今度は暖かい腕に抱かれる。 背中から伝わる、義信の体温が心地よかった。 「………っ」 そう思っていたのも、つかの間であった。 首筋から小さな痛みを感じた。 「なにした?!」 後ろを振り向くと、嬉しそうな顔をした義信がいた。 「わいのもんやって印をつけたんや」 痛みを感じたところに触れる。 「痛かったぞ」 「痛いほどの愛ってことや。痛いのが嫌なら気持えぇことするか?」 義信がTシャツの中に手を入れてきた。 「ちょっ。やめろ」 義信に肌を直接触れられ、鳥肌が立った。 横っ腹と乳首が触れられた。 「やめへん」 義信は右腕で俺の腰と腕を抱え、身動きができないようにした。 無理やり後ろを向かされ、キスをされる。 いつもしている、触れるだけのキスとは違う。 義信の舌が俺の口内で遊びまわっていた。 舌を吸われ、歯の裏をくすぐられる。 そして、歯列をなぞり、逃げ惑う俺の舌を義信の舌がゆっくり追い詰めていった。 息が出来なくて、窒息しそうになった。
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