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「軽い!」
「そこは重いじゃないのね」
「お前ちゃんと飯食ってないから軽い」
俺よりも5センチほど背が高いくせに身体はヒョロくて軽い。
赤茶の髪を適当に伸ばして適当にセットしている癖に顔が整っているためよくモテる。
「ごめんよ、母ちゃん」
「誰が母ちゃんだ」
「じゃあママ」
「誰がママだ」
「お前がママになるんだよ」
「おいやめろ」
「なんかいい匂いする」
「煮物あるけど食うか?」
「咲の手づくり!?」
「おう」
「もちもち!!!!食べる今食べる!!!!!」
コイツは俺の飯をよく美味いと言って食ってくれるのだ。料理は自分のために作るのもいいが他人のために作るのが俺は一番好きだ。
だから純が俺の料理を好いてくれているのはとても嬉しいことなのだ
「授業は」
「サボる!だから咲もサボって俺とご飯しよ」
「…俺昼飯くったから」
「…えー…」
「まぁでも、一人飯マズいしサボったるわ」
「咲…、超好き」
そんなこんなで俺たは授業をサボり使わていない教室まで行くことにした
「俺ほんと咲のことすき、ずっと一緒にいたい」
「はいはい、ありがとな」
「ほんとだよ?」
「俺も好きだよ」
「ほんと?」
「ほんとほんと」
純はよく好き好き言ってくるのだ。安くない言葉だから毎回本当に大切な人に言えよと突っ込むがそう言うととたんに不機嫌になり喋らなくなるので最近は言わないようにしている。
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