取引

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あれは夢だったのだろうか…。 月光で怪しげに揺れる湖で顔を洗おうと手で水を掬う。 すると 「えっ…? この目は何?」 水に映る俺の右目の瞳はもとの黒目ではなかった。 右目はあの憐の瞳と同じ灰色だった。 「…俺のじゃない…。」 ありえないことに腰を抜かし芝生にぺたんと尻餅をつく。 「阿多也…いってなかったけど契約をしたら君は俺の…にならなきゃいけないんだ。」 ……はっ?
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