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文久三年 十二月 ‐京都壬生 新選組屯所
昨日の一件で捕獲した 子供の処分を話し合っている
「はぁー」
昨日連行した少年(?)は、自分の縛られている手首を見ながらなにやら考え事をしていた
「殺しちゃいましょうよ」
「口封じするならそれが一番じゃないですか」
また物騒な…
「そんな……!」
するとある男が頭を抱えながら話し出した
「…総司 物騒なこと言うな お上の民をむやみにころしてなんとする」
そう総司に意見したのは、我が新選組 局長である
その近藤さんの意見にまた意見が出た
「…けどよ こればっかりは大義のためにも内密にしなきゃなんねぇことなんだろ?」
「新選組の隊士は血に狂ってるなんて噂が立ちゃあ 俺らの隊務にだって支障が出るぜ」
こう意見を出したのは、二番組組長である
「総司の意見も一理あると思うけどな ……ま 俺は土方さんや近藤さんの決定に従う」
『たしかに、総司や新八の意見に賛成かもしれない。もし逃がしたとして、変な噂を広められて隊務に支障が出るのは困る… だが 無闇に殺すのは気がひける』
「……オレは 逃がしてやってもいいと思う 」
そう言い出したのは、八番組組長である
「こいつはべつに あいつらが血に狂った理由を知っちまったわけでもないんだしさ」
あ、ヤバい… それは…
「平助 ……余な情報をくれてやるな」
「あっ… ヤベッ」
平助… 注意力が足りないな…
「あーあ これでますます 君の無罪放免が難しくなっちゃったね」
「うぅ…」
総司… お前面白がってるな…
じゃあ私もちょっといじめてみよ♪
『男子たるもの 死ぬ覚悟くらいできてるでしょ?』
「そうだ、お前も諦めて腹くくっちまいな」
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