【二章】ビノシュと言う国

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唯一の繋がりだった妹との文通がある時途絶えた… 何日も、何週間も待っても妹からの手紙はこなかった… 不思議に思った俺は、妹からもらった最後の手紙を見た… 最後の手紙にはおかしなことが書いてあったからだ… [親愛なるお兄様へ] お元気になさってますか? まだまだ 寒くなってくる時期です、お体に気をつけて下さい。 お兄様はこの国が本当に豊かだと思いますか? 私にはそう思えないのです。 確かにこの国は食べ物も豊富で、人々も優しい方ばかり。 だけど、本当におかしいのは王宮の方々だと思うのです。 確信はありませんが、何かがおかしいのは確かです。 お兄様、お兄様だけは幸せになって下さい。 私はお兄様の幸せを願っております シンディより ・・・・・・・・・・・・・・ 読み返せば、読み返すほど、謎めいてくる…
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