7人が本棚に入れています
本棚に追加
普通の人には見えない筈の存在が、何故私にだけ見えるのだろうか。
その疑問を持ち続けることに疲れを感じてきた。
最初のころはそれが人なのか、人ならざる存在なのか、酷く混乱したものだ。
明らかに人とは容姿が違う異質な存在から、生きていると勘違いしそうな程人に似た存在まで。
一般的に幽霊だの、妖怪だの様々な名称で呼ばれる存在たちとはこれらのことなのだろう。
前を歩く存在を確かめるのが怖くて下を向いて歩いた。
そうしたら、根暗だのなんだの言われ、虐められた。
引きこもりにだけはならなかったが、何度そうなろうとしたことか。
イジメ、ダメ、ゼッタイ。
そんな経歴がある所為か否か、私は対人恐怖症である。
ゆみちゃんともやっと話せるようにはなったがやはり人前では上手く話せない。
最初のコメントを投稿しよう!