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そのゆみちゃんも最近では私のことを訝しく思っているようだし、嫌われる前に離れるのが得策か。
せっかく仲良く慣れたのに残念だよ。
校内にもバレッタさんのような存在はまだまだ存在する。
あの高校に入学してから半年経つが、見掛けたことなら何度もある。
もっとも視線が合わないようにしているからちゃんと確認した訳ではない。
気配とか、視界の端にチラリと見えたとかそんな程度だ。
どこを歩いていようが、あれらはこっちの都合もお構いなしに現れは消え、存在し続けているようだが、特に人の集まる所にはなおのことそれらの存在も多い。
うちの高校だけでなく、恐らくはどこの学校にもあれだけの人ならざるモノが存在しているのではないだろうか。
そんな存在に巻き込まれないようにする最善策は視線をあわないことだった。
私が見えることがあちらにバレない限り、私は比較的平穏な日々を過ごせるのである。
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